2007年8月7日火曜日

貸金業創業物語

聞くも涙、語るも涙の物語、ってぇほどではありませんが、いやはや規制ということのコストを政治家は考えたことがあるのでしょうか?

ない!でしょうね。それではとりあえず2007年7月までの物語をさし上げましょう。

2007-07-05

お客様をお待ちしております。

昨日東京都の立ち入り検査がありました。

グレー金利が問題になり始めて以後、あぁでもない、こうでもない、実にいろいろな手続をおっかぶせてくれるので、感謝しております。

今回指摘事項は
1.身分証明書に写真を付けること。
2.貸金業の掲示を事務所に置くことになっていますが、その書式が違うので改めろ。
3.金銭貸借条件を事務所内に掲示しろ。

このようになっております。

ウィキバンクはインターネットでのビジネスを考えているので、そうした対策をとっている。ホームページにすべてを公開している。という言い訳は通じないのであります。

いわゆる官僚主義ですよね。官僚の皆様は法律が成立してその施行を具体化するための作業をお仕事にしているらしく、きめ細かな、独りよがりの、時には見当はずれの規則をいろいろ作り上げてくれます。これはひとえに現場を知らない者の強みであろうな、と考えます。

まぁそれはそれとして、関連する法律を読んでみればご理解いただけますが、日本もいよいよ本格的な法律社会になってきましたね。どれとどれがどういう風に絡まっているか、それを知るだけでも素人には難しい作業です。

そもそも法律の主旨はなんなのか?金融業を世の中から追放しようとしているのかな?まぁそれなら解らなくもないですが、はい・・・・・



2007-03-29

ついに貸金業登録完了

本年1月30日に書類を持参受付を完了。

数回都庁から連絡があり、奇妙なことをおっしゃる。そこで気の短いぼくはいい加減な返事でさっさと電話を叩ききっちゃいました。

ずっと民間で仕事をやってきて、お役所との付き合いはすべて総務担当者任せ。自分の住民票は奥様任せ、とにかくきつい偏見を抱えているぼくとしては役所と聞いただけで値が頭に上ってしまうのです。

2月下旬に現地調査に都庁の人たちがおいでになりました。そうなのです。“おいでになりました。”なぜ敬語?おおっのー!

そうなんです。ぼくは申請書で飛んでもない間違いをやってしまったのです。電話番号間違いです。
都庁では申請書を受け付けると、ひととおり電話を入れるそうです。それが一向につながらない。つながらないのならともかく、違う会社にかかる。こりゃぁーもう不審以外の何者でもない。

いやいや平謝りです。まさに平身低頭。机に頭をぶつけてお出かけいただいた方々に謝罪、謝罪!

こりゃもしかしたら申請料がパーになるかも。

ありがとうございました。2月28日無事に登録完了の連絡をいただき、欣喜雀踊!

次に何があるの?そうです。次は貸金業主任資格の取得でありますが、ぼくにしてはめずらしくこれは埼玉県へ出かけて2月28日に受講。試験通過の連絡を3月15日もらいました。

これで、資格は一通りそろいました。さて、本格開業です。



2007-01-03

貸金業登録の次第

12月も押し詰まって書類もそろい、一度事前チェックの上(チェックといっても独りよがりではなくて、きちんと電車に乗ってわざわざ協会まで出向いて、チェックしました。おおむねOK. おおむね、と断る理由は賃貸契約書が手元に未着だったことをいってます。

だいじょぶだ、と確認して事務所の賃貸契約の到着を待ちます。到着、でもチョット不安。この種の公式機関に書類を持ち込む、という経験がないもんで、どうも緊張するんですね。最後のチェックをしていると、どうも印鑑証明書が必要みたいだ。これに気付きました。

念のために電話すると、やっぱり必要なんですねぇ。思わず電話口で「何回も行ってるのにそんなこと一言も言ってくれなかったじゃない」と怒鳴り声を上げてしまいました。

しょうがない、またまた電車賃を使って九段下まで往復。印鑑登録カードもちゃんとこしらえて2時間後協会へ書類を持ち込みました。

だめなんですねぇこれが!

カッとなるところを抑え込んで戻りました。何がたりなかったのかって?資本金を25%以上出している人は役員扱いになる。したがってそれなりの書類が必要。こうなってるんです。どこに書いてあるのよ!と思わず詰問調になって問いただせば、ここに書いてある。こう言うんです。

なんとなんと、A3二つ折りのガイドに書いてある。でももう一冊のおよそ100ページほどある書類作成ガイダンスには書いてない。(もしかしたらどっかに書いてあるのかもしれないけど、気がつくほどの字では書いてない)。気持ちはもう怒り狂ってます。

そこで、今日のテーマ。すなわち、どこでもそうですが、とくにお役所関係の書類解説に限りません。大企業全部と申し上げてもいいでしょう。知りたい、知っていなくてはいけないことを見つけるのが非常に難しい。

一般的に言ってマニュアルを作る人は業務を知ってる人だから、知ってることを羅列する。だから知ってる人が見れば知ってることがどこを見ればよい分かるようになっています。だから知らない人が見るとどこに何が書いてあるのか良く分からない。で、何のためのガイダンスか、とこう僕なんかは怒り狂ってしまうんです。

じゃぁマニュアルはどう書けばよいのか?知らない人にもわかるように書くには、自分が何も知らないことを知っている人が、自分が理解していく手順をマニュアルにしていけばよいと思うんです。

なんだかややこしい?物事は簡単。要は生半可な知識を文章にしていくと、余計分かりにくくなる、それが現状のわが国の、あるいは全世界共通の問題じゃないでしょうか?それじゃぁあんたはちゃんと作れるのか?そりゃぁもうちゃんと作り・・・・・つくれるかなぁ?でも少なくとも自分はなにも知らない、ということを公式にみとめるにやぶさかではないので、まぁ東大出の役人よりはちゃんと書けると思いますよ。ほんと、

それで、要は貸金業登録書類の整備にもう一週間かかることになって、猪の年、猪突猛進の年の申請になっちゃいました。あぁー疲れる・・・・・


灰色金利の廃止?

ようやく事務所が完成しました。

八丁堀近辺は日本のウォールストリートで、投資ファンドやら証券会社が軒を連ねているエリアであります。ただし、わが事務所はいささか中心を外れたところにありまして、とにかく家賃を徹底的に絞った結果、いささか見映えは悪い。

なぜ?

いろんな考え方がありますが、企業の存続してこそ意味がある、雇用を作り出すからです。さらに一歩進むと利益を上げなくては意味がない。所得税を納めてわれらが日本をより住みやすい国にする為です。もちろん役人を養う為ではありません。

灰色金利撤廃が明確になり、撤退するところも多いはずです。すでに21世紀に入って貸金業の数は減っていて、今回の法制が決定的な役割を果たすでしょう。ただし、悪徳業者が地価にもぐる可能性は否定できません。

ぼくは基本的に規制に反対なんです。規制することは言い方を変えれば、「お上がお前らのめんどうを見てやろう」というお節介以外の何ものでもなく、規制をキチンを実行するためのコストを計算すれば、本来引き合うものではありません。

それよりずっと大切なことは、自分の頭を使って考えること、考える基礎になる情報を徹底的に公開することが必要です。大体が、道を渡るときに盛大な音を使って「さぁあんた!道渡っていいよ」と教えるところから始まって、駅のアナウンス、車内放送、手取り足取りのご案内、それでいながら保険会社が支払いを実行していなかった、なんていう重要情報は少しも流れてこない。

要は道を渡って、電車に乗って、降りるべき駅で降りてもそっから先はあなたがやらなくちゃ、あなたが考えなくちゃ物事は進まないんです。それならもっとすべてを考えるように情報公開のチェックを先行すべきです。

老人、ハンディキャップ者はそれなりの教育と手助けで社会全体のコストではなく、気持ちでかいけつすべきと考えています。エレベーターを作ったら形はできる。しかしその精神は?

でしょ?

貸金業社が頼る借り手の情報についても、現在3者に分かれており一々情報を活用する為の費用が必要です。こうしたコスト問題をなおざりにして、稼ぎを減らせ!というのは筋が通らない。企業経営にはどんな職種でも15?20%の費用がかかります。それをほっといてあんたら稼いじゃいけない!といわれても、おかしい話ですよね?

ぜひ冷静なご意見をお寄せください。議論を感情的にならずに行う教育も日本で一番なおざりにされている部分です。なぜ?点数の付けようがないからでしょう。そもそも・・・・

いややめましょう、今日はぼくもいささか熱くなりすぎであります。はい・・・・・

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